ゴルフ上達への道

ひとりで練習場に行って黙々と球を打っていると、知らないおじさんがいつの間にか打席の後ろにたっていて、おひとりですか？とよく声をかけてきます。
　　　まさかこんなおばさんをナンパ？
　　　わたしってまだまだいけるわね。
一瞬のあいだにいろんな思い上がりが頭を駆けめぐり、あらごめんなさい、わたくし残念ながら人妻（くま妻）ですの、おほほ、と、さらりと誘いをかわす姿を想像したりして・・・。
いやいやそんなあまいものではありません。
おひとりですか？に対してハイと答えようモノなら、それからがたいへん。
おじさんはたいてい、ちょっといいですか？と打席に入ってこられます。
まずは立ち位置からクラブの振り方まで、懇切丁寧なレッスンがはじまるとです。
なるほど〜、すごいですね。ありがとうございます。
すると次はほぼ例外なく、いかに自分が努力して上達の道を究めてきたか、自慢話が始まります。
悩み解決のヒントになることもあり、とてもありがたいのですが、正直いってありがた迷惑とはこのこと。限られた時間で、今日の練習目標を達成しようと集中しているときにこれをされると、正直つらいとです。

　ゴルフを始めて間もない頃、もちろんプロについてレッスンを受けましたが、それ以外にくまままには当時１０人ぐらい　にわかレッスンプロ　がついてくれていました。
教えを忠実に守ろうとするくまままは、構えてから振り終わるまでの数秒間のあいだに、みんなの教えがヘルプバルーンとなって１００個ぐらい頭のまわりに浮かぶようになり、わけがわからんごとなってしまいました。
そんなある日、本物の先生が、あなたはみんなの言うことを素直に聞きすぎて、クラブが振れなくなっているよ。あなたはそろそろ他の練習場に行って、しばらくひとりでのびのびと振った方がいいよ、とこっそりひとこと。
本物の先生のそのひとことで、思い切っていまの練習場に変わってから、確かに平均スコアが一気に少なくなって一歩上達。それから新しいプロに少し教えをいただきさらに飛距離が伸び、また一歩前進。
もちろんにわかレッスンプロの先生方の教えも現在のくまままのゴルフの基礎を支え続けています。とても感謝していますが、あのときの本物の先生のひとこともその後の進歩の大切なきっかけになりました。
　
　ゴルフコースには、ときに女神様や悪魔が潜んでいると言われますが、練習場に棲む教え魔という魔物にも注意が必要です。
これからゴルフを始めようとするあなた、上達への近道は、できるだけ基本からレッスンプロに指導を受けることですよ。
そして、ちょっぴりゴルフに自信がついてきたあなた、練習場で知らない人に声をかけるのは控えましょう。

　話は変わりますが、昨日の高校野球の決勝、逆転負けした広陵にがっくりしている自分がいました。いつしかくまままは九州人を捨て、広島県人になっていたとですね・・・。
ちなみに、佐賀北のエース、松井のまねしているはなわさんに見えてしょうがなかったのですが、みなさまはいかがでしたか？